王子グループは日本に188千ヘクタール、海外には447千ヘクタール、あわせて635千ヘクタールの森をもっています。
王子の森を活用する取り組みの一つとして、小学校4年生から6年生までを対象とした自然体験型環境教育プログラム「王子の森・自然学校」を、2004年から実施してきました。
19回目となる今年は、様々な地域の方に参加してもらいたいという思いから、8月5日(月)~8月7日(水)にオンライン形式で開催しました。森と紙にまつわる2つのプログラムを用意し、3日間で全国各地から214名の子どもたちが参加しました。
1つ目のプログラム「森のリサイクル編」では、前半はワークを通して森との思い出や木とのつながりを感じながら、植林による森の循環や森林の多面的機能について学び、後半には間伐材を用いたキーホルダー作りに取り組みました。2つ目の「紙のリサイクル編」では、前半はクイズも交えて古紙から紙へ再生する過程や分別の大切さを学び、後半には紙すき体験セットで紙すきはがき作りに挑戦しました。
今回は、製紙工場や社有林で撮影された臨場感あふれる写真を用いて王子の森や紙づくりのスケール感をよりリアルに感じてもらうことと、子どもたちとのコミュニケーションを大切にしました。プログラム終了後の保護者向けアンケートでは「森や紙、自然に興味を持ち、自分たちの生活とのつながりを考えるきっかけになった」「自分の考えを皆の前で発言したり、自ら手を動かしてもの作りに取り組む体験を通して、楽しく参加することができた」「教育や環境への取り組みを行っていることを知り、王子ホールディングスへのイメージが変わった」などの声が寄せられました。
王子の森・自然学校は、未来を担う子どもたちに環境保全に対する姿勢や思いをつなぐ、貴重な機会となっています。
詳細については下記のサイトをご覧ください。
今日では海外で王子グループが保有・管理する森林面積は447千haにのぼります。植林事業をこれまで継続するには、事業の経済性だけではなく、地域の環境や社会との持続的な共生関係が重要になります。このため、植林事業会社では地域の特性にあわせた様々な環境や社会支援活動を実施しております。
例えば、絶滅危惧種や貴重種の生物多様性保全活動、医療や教育等の公的サービスへのアクセスが困難な地域における健康診断や診療所の開放、緊急時の搬送支援といった医療活動支援や保育園や学校への施設補修等の教育支援を行っています。
ブラジルにあるCENIBRAでは、原木・チップの調達・加工・販売、パルプの製造・販売を行っています。CENIBRAは、農地に適した保有地の貸与による農業従事者の所得向上支援、地域の養蜂家とのパートナーシップ締結、医師不在地域へ医師、教師、床屋などを派遣し、地域の人々に健康診断、社会教育、散髪などの機会提供といった様々な活動を通じて、地域社会に貢献しています。