グループCEO安全表彰は、2012年のホールディングス化に伴い、王⼦グループ国内外の全事業場を対象に、事業規模(⼈数)に応じた休業災害の無災害総労働時間、または無災害継続年数等を基準として設けており、グループ各社従業員および協⼒会社従業員が⼀体となって無災害記録が極めて優秀な事業場を表彰することで、グループ全体の安全⽔準の向上と労働災害の撲滅を⽬的としています。
2023年で11回目の表彰式となり、今年は、国内・外の王子グループ会社の事業場の中からグループCEO安全表彰基準を満たし、カンパニー・主管会社から推薦された9事業場が安全優秀賞として表彰されました。
なお、安全表彰は、カンパニープレジデント安全表彰、各社社⻑表彰や各事業場⻑表彰の制度を設けて、安全成績の優秀な会社・事業場・部署の表彰を、各カンパニーおよびグループ各社で⾏なっています。
2020 年からはVRによる危険体験教育を国内外の事業場へ順次展開しており、VRの臨場感あふれる画像に、受講者からは「被災体験場⾯では反射的に逃げる、⾝体がすくむなど、実体験できない災害を体感できた。災害の怖さを感じ、ルールを守ることの⼤切さを再認識した」などの声が寄せられています。王⼦グループで発⽣した事例を含んだオリジナルの体験コンテンツを制作し、全14コンテンツを活用して、⽇々の操業現場に近い環境で学ぶことができるよう、また、新鮮な感覚で学ぶことができるよう、⼯夫を凝らしています。
2016年以降、産業資材カンパニーの王子アジアパッケージング(OAP)所管会社を中心に東南アジア安全・防災担当者会議を開催し「労働災害ゼロ」を旗印に各社の安全管理水準向上を目指し取り組んでいます。マレーシア、ベトナム、タイ、インド、カンボジア、ミャンマー各国から出席し、開催事業場の視察、OAP安全推進計画の解説、災害事例や重要な水平展開通達の確認等が行われ、参加者は熱心な討議を行っています。
2013年以降、安全と環境をテーマに工場長、安全・環境担当者の情報交換や交流を深め「安全・環境事故ゼロ」の達成を目指す工場長会議を開催しています。王子グループ中国各社が出席し、開催事業場の視察、王子ホールディングス安全部・サステナビリティ推進部によるグループの取り組み状況報告、各社の日頃の活動成果・好事例の発表と質疑応答等を行っています。
2014年以降、王子グループ中国各社が出席し、フォークリフトに関する知識および運転技能の向上を図り、「フォークリフト災害ゼロ」を目指す、安全講習&技能コンテストを開催しています。安全講習では、フォークリフト事故の原因分析や安全ビデオで学び、質疑応答では熱心に議論して安全意識の向上も図っています。
従業員一人ひとりの危険感受性を高め、様々な状態・状況の中に潜んでいる危険要因を察知し、危険感受性の向上や災害未然防止の各種対策検討を目的に、産業資材カンパニーのOAP(Oji Asia Packaging)所管の東南アジアのグループ会社では2020年から、各カンパニーと王子製紙管理(上海)有限公司との共同所管の中国のグループ会社では2021年から、王子グループで発生した災害事例研究やKYシートを活用した危険予知トレーニング(KYT)に取り組んでいます。受講者からは「普段、何気なく作業していることでも危険の芽が潜んでいる、自分では気づかない危険の芽がある、今後の作業に活かしたい」などの感想が挙げられています。