王子グループは、多くのボイラーおよびタービンを有しており、化石燃料、廃棄物燃料、再生可能燃料を、直接燃焼して得られた電気や熱エネルギーを自家使用するとともに地域へ供給しています。直接燃焼によって発生する化学物質の大気への排出量は、法規制値以上の厳しい自主管理値で設定しており、自主管理値を超えた場合は、操業を停止するなどの汚染予防に努めています。この監視プロセスとしてオンライン連続排ガス監視システム(CEMS)をSOx、NOx、煤塵にて採用し、法規制遵守を確認しています。加えて主要な大規模工場ではオンラインで行政へ測定結果が送信されています。また、排出ガス中の汚染物質削減設備として脱硫装置、脱硝装置、サイクロン、スクラバーおよびバグフィルター等を設置しています。これら連続測定監視に加え、定期的に計量証明事業者(第三者)による分析を併せて実施しています。
VOC(揮発性有機化合物)※1の排出量を、日本製紙連合会が指標とする「2010年度の排出量の維持・削減を目指す」の達成に取り組んでいます。また、SOx(硫黄酸化物)※2なども自主管理値による運用を実施しています。