Governance ガバナンス

腐敗・汚職防止の取り組み

腐敗・汚職防止の取り組み

腐敗防止については、不正取引の類型として「グループリスク管理基本規程」においてグループリスクと認識しており、取締役会が整備運用を監督しているリスクの1つです。

国連グローバル・コンパクト原則10「腐敗防止の取組み」に基づき、王子グループ企業行動憲章・行動規範において、「政治、行政との健全な関係」「取引先との誠実、健全な関係の維持」を明記し、加えて、グループ贈収賄防止関連規程・ガイドラインを改訂し、政治献金の透明性確保や違法な献金・寄付の禁止、贈収賄の禁止等、汚職や腐敗行為を禁じています。

2020年4月から、「便益の提供」に加え、新たに、取引先と健全でかつ良好な関係を築くため、相手方から収賄の疑いを持たれる「便益の収受」(取引先からの「接待」「贈答」等を受けること)を原則禁止とする規程を追加し、グループ各社における対応をより明確かつ具体的にしております。

例えば、事業を行う国や地域特有に贈収賄リスクがあるかの判定、代理店・エージェントの起用に関する審査手続き、便益供与に関する申請と審査手続き、政治献金・寄付金に係る申請手続きを通じて、腐敗に関与しないようリスク評価を行い、リスクが認められる取引は行えない仕組みを整備運用しております。

また、各グループ会社の内部監査において、腐敗防止の観点での定期的なチェックを行い、贈収賄など腐敗取引に関与した役職員に対しては、就業規則に基づき懲戒を検討し、厳正な処分を行っております。

  • 2020年度 グループ贈収賄防止規程・ガイドラインを改訂しました。
グループ贈収賄防止規程・ガイドライン

従業員への周知

腐敗防止の周知徹底は、王子ホールディングスコンプライアンス部が中心となり、同規程の説明会を行っている他、特に贈収賄の可能性がある地域に対して研修を実施しております。また、各グループ会社ではコンプライアンス会議を定期的に開催する中で、行動憲章・行動規範の読み合わせを行い、健全な取引の重要性を常に忘れないよう努めております。
王子グループ企業行動憲章・行動規範は全役職員に冊子として配布し、王子ホールディングスHPに掲載しております。また、「グループ贈賄・腐敗行為防止規程」、「グループ収賄・腐敗行為防止規程」およびそれらのガイドラインは役職員が閲覧可能なイントラネットに掲載しております。

2022年度データ

2022年度において、腐敗防止方針の違反に起因する従業員の解雇、および腐敗に関連する罰金、課徴金および和解金は発生しておりません。
また、政治献金額、寄付金額については、ESGデータ集をご覧ください。