王子グループでは「安全絶対優先」の基本理念のもと、「死亡・重篤災害ゼロ」に向けた取り組みを通して、労働災害撲滅を目指しています。
2017年以降、「死亡・重篤災害ゼロの達成」を重点目標に掲げ、王子グループ全体で取り組んできた結果、2021年はこの重点目標を達成することができました。
グループ全体(連結対象外の会社も含む)における直近の労働災害発生状況※は、以下の通りとなっています。
58件(国内45件、海外13件)の労働災害(死亡・重篤災害含む)が発生しました。
2019年と比較して、海外グループ会社の労働災害は大幅に減少(25件→13件)していますが、国内グループ会社の労働災害はわずかに増加(43件→45件)しており、国内外あわせて10件の減少となっています。
また、死亡災害は4件(国内2件[従業員1件、臨時入構業者1件]、海外2件[従業員1件、臨時入構業者1件])発生しています。
71件(国内45件、海外26件)の労働災害が発生しましたが、死亡・重篤災害は0件でした。
2020年と比較して、海外グループ会社の労働災害は大幅に増加(13件→26件)し、国内グループ会社の労働災害は増減なく(45件→45件)、国内外あわせて13件の増加となっています。
2022年には、国内でフォークリフト・重機による死亡災害2件、海外で業務上交通死亡災害が1件発生し、3名の尊い命が失われています。休業災害も前年とほぼ同件数が発生しており、その中の約半数がルールを守らずに発生していることから、最も重要な施策として安全大原則や安全ルールを守り守らせることを掲げました。
上記の休業災害件数には、国内外の安全レベルを比較するために、海外グループ会社における災害のうち、日本国内における不休災害レベルの傷病の程度と判断したもの(2018年:26件、2019年:22件、2020年:24件、2021年:17件、2022年:33件)は含めておりません。
王子グループの労働災害度数率は、2016年以降減少傾向にありましたが、2021年に上昇し、2022年は1.11となっています。厚生労働省の労働災害動向調査(事業所規模100人以上)によると、2022年の製造業全体の平均度数率は1.25、パルプ・紙・紙加工品製造業の平均度数率は1.59でした。