王子ホールディングスは、王子の森58万haを活用する取り組みの一つとして、小学校4年生から6年生までを対象とした自然体験型環境教育プログラム「王子の森・自然学校」を、2004年から実施してきました。16回目となる今年は、新型コロナウイルスの影響により初のオンライン形式での開催となりました。日本全国から参加した95名の子ども達は、家の中の紙製品探しや古紙リサイクルに関する〇×式クイズチャレンジ、製紙工場の動画視聴を通じて、「森・人・産業の関わり」について、楽しく学びを深めることができました。
また、保護者からは、「紙を作っているだけでなく、植林など、環境保全に積極的な会社だというイメージに変わりました」「子供たちに大事な知識を教えてくれる活動に好感を持ちました」という声が寄せられました。これらの取り組みは次世代を担う子供たちに環境保全に対する姿勢や思いを繋ぐ、貴重な機会となっています。
募集要項等、詳細については下記のサイトをご覧ください。
王子ホールディングスは2015年から日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(NACS)※1と2020年から消費生活総合サポートセンター(Cサポ)※2と協働で、小学生を対象に環境授業を実施しています。
環境授業では、王子グループの事業活動を通じた持続可能な開発目標(SDGs)への貢献、持続可能な消費を続けるために大切なことを子供たちに伝えています。
授業を受けた小学生たちは、環境に関する日本最大の展示会「エコプロ」の見学にも参加して、当社グループを含め、様々な企業の環境活動について理解を深めます。小学生が自分でできる「エコアクション」について考え、具体的に行動していけるよう、これらの活動を継続しています。
今日では王子グループ全体の植林面積は25万haにのぼります。植林事業をこれまで継続するには、事業の経済性だけではなく、地域の環境や社会との持続的な共生関係が重要になります。このため、植林事業会社では地域の特性にあわせた様々な環境や社会支援活動を実施しております。
例えば、絶滅危惧種や貴重種の生物多様性保全活動、医療や教育等の公的サービスへのアクセスが困難な地域における健康診断や診療所の開放、緊急時の搬送支援といった医療活動支援や保育園や学校への施設補修等の教育支援を行っています。
ブラジルにある連結子会社のCENIBRAでは、原木・チップの調達・加工・販売、パルプの製造・販売を行っています。CENIBRAは、農地に適した保有地の貸与による農業従事者の所得向上支援、地域の養蜂家とのパートナーシップ締結、医師不在地域へ医師、教師、床屋などを派遣し、地域の人々に健康診断、社会教育、散髪などの機会提供といった様々な活動を通じて、地域社会に貢献しています。