Environment 環境

森林再生プログラム

森林再生プログラム

自然林の保護・回復の取り組み(Pan Pac/ニュージーランド)

Pan Pac社(以下、同社)が2019年に購入したフィリナキ工場のすぐ北に位置する土地(総面積298ha)には、約68haの自然林(郷土樹種)が含まれています。

同社は政府機関クイーン・エリザベス二世ナショナル・トラスト(QEll)※1と協同で、この自然林を「Pakuratahi Bush(パクラタヒ・ブッシュ)」という保護区に指定しました。

同社はこの土地の所有権を維持しますが、QEllとの契約によってパクラタヒ・ブッシュは将来の世代のために保護されます。パクラタヒ・ブッシュは、カヒカテ、マタイ、チトキ、カラカ※2、カヌラといったホークスベイ地域固有の樹種で構成されているほか、家畜や害虫の被害を免れて長樹齢となっていることから、生態的・文化的に特に価値があるとされています。

パクラタヒ・ブッシュには一般の方は立ち入ることができませんが、同社は専門家と協力して希少な種子を採取し、地域及びNZ国内の自然林再生プログラムを支援していきます。また、この保護区を校外学習の場として活用したいとも考えています。

2021年6月、同社は政府の自然保護基金(Jobs for Nature Fund)を通じて資金援助の承認を受け、パクラタヒ・ブッシュにフェンスを設置し、郷土植物をさらに12haの裸地に植えることで森林再生を促進します。

地図
保護区の様子
保護区の様子
※2 カラカ(Corynocarpus laevigatus)
※2 カラカ(Corynocarpus laevigatus

生態系回復(緑の回廊)事業(CENIBRA/ブラジル)

本プログラムは、分断された自然林の間の永久保護林(水源地周辺の植生)をフェンスで囲って保護し、牧草地からの家畜等の侵入を防止して植生を回復すると同時に、野生動物が自然林の間を行き来することができる「回廊」として機能させ、生態系・生物多様性の保全に寄与することを目的としています。
CENIBRA社では、2023年までに同社所有地外に緑の回廊を創出して、合計20,000haの自然林の連結を目標としています。

生態系回復(緑の回廊)事業(CENIBRA/ブラジル)
生態系回復(緑の回廊)事業(CENIBRA/ブラジル)